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もやし
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英名 | Sprout |
科名 | マメ科・アブラナ科 |
別名 | スプラウト |
原産地 | インド(緑豆) |
豆類やダイコンなどの種子を暗所で発芽・成長させたものの総称です。
豆類では緑豆、大豆、ブラックマッペ(ケツルアズキ)、その他ではダイコン、アルファルファ、シソ、カラシナなどがよく利用されています。
もやしは発芽の過程で、豆のときにはごく微量だったビタミンCが含まれるようになります。
発芽して地上に出る豆には、紫外線にさらされるなどのストレスが待ち構えています。
ビタミンCは人間の体内では肌を美しくしたり、シミやそばかすができるのを防いだり、風邪を予防したりするほか、ストレスに対する抵抗力をつけるために不可欠な栄養素です。
ストレスが発生すると抗ストレスホルモンが働いて体を守ろうとします。
そのホルモンの生成にはビタミンCが欠かせません。
人間の場合は、ストレスなどで体内に蓄えられているビタミンCが足りなくなれば、食物から取ることができます。
それができない豆は発芽するまでの間、様々なストレスに対抗し、自分を守るために体中でビタミンCを合成するのです。
もやしのビタミンCは100g当たり8mg(緑豆もやし)です。
イチゴ62mg、芽キャベツ160mgと比べれば多いとは言えません。
同じ野菜では、玉ねぎ8mg、レタス5mgなどが近い数値です。
しかし、もやしは価格を考えれば、安価なビタミンCの供給源と言えます。
100gは片手にのる程度の量なので食べるのは簡単です。
しかも100g当たりのエネルギーはわずか14kcalなので、ダイエット中でも安心して食べられます。
日本食品標準成分表より抜粋。
野菜として最も多く市場に出回っているもやしは、緑豆を発芽させたマッペもやしと、ケツルアズキから作るブラックマッペです。
豆から作るもやしの9割を占めると言われています。
その他に、大豆を発芽させた大豆もやしがあります。
韓国料理などでお馴染みなもので、独特のうまみが身上です。
頭に大豆をつけ、根を切って出荷するため、別名根切りもやしとも呼ばれています。
また、サラダなどに利用されるアルファルファも、牧草の種から作るもやしです。
ひげには繊維質が豊富です。
ひげを取ることによってビタミンCなどが流出することも考えられます。
もやしは無農薬で作られ、出荷の際洗浄されているのでそのまま使っても大丈夫ですが、気になる人は洗っても良いでしょう。
ただし、ビタミンCは水に溶けだすので強く洗わない方が栄養のためには良いでしょう。
価格の高い高級もやしは、太くまっすぐに揃っています。
これは、原料の豆を傷や大きさで選び、発芽の際必要なエチレンガスを人工的に加えて太く成長させるためです。
また、ひげ根を取るなどの作業を行っているので、価格が高くなります。