アケビ/木通/通草

英名chocolate vine
科名アケビ
別名木通・通草(生薬名)
原産地日本、中国、韓国などの東アジア

アケビとは、山野に生えるつる性の落葉樹です。
つるは長く伸びて木に絡まり、5枚の小葉を掌状につけます。

新葉のつけ根に淡紫色の花をつけ、小さな花は雄花、がくの大きいのが雌花で雌雄同株ですが、自分の株だけでは果実はなりません。

青い果実をつけ、楕円形の果実は秋になるにつれて紫色を帯びて縦に裂けます。
皮が割れて果肉が見えるので、開身(あけみ)の意が転じてアケビといわれるようになったといいます。

ふちが波状の3小葉をつけるものをミツバアケビ、5小葉でふちが波状のものをゴヨウアケビと呼び区別されます。

アケビ

期待されるアケビ/木通/通草の効果効能作用

  • 利尿作用


アケビ/木通/通草の食べ方・利用法・効果

葉先、若葉、ツル先などは和え物、お浸し、漬け物、油炒め、酢の物などに。
アクがあるので熱湯でよくゆで、水さらしして使います。

保存には漬け物にしますが、塩漬けかウノハナ漬けに、ゆでて乾燥しておくのも良いでしょう。

果実の皮はとても苦いので、よくゆでて一夜位水さらしをして、みそ煮、油炒めに使うと一風変ったものになります。

またよく熟れた皮は、そのまま中の果肉を出してギョウザ風の具を仕込み、バターか油で焼くか、または天ぷらや蒸しても良いでしょう。

薬用としての利用法

「木通」としての漢方の複方材としてよく使われます。

太いつるを秋から冬にかけて切り取り水洗いし、輪切りにして4~5日天日干しにします。

木質化したつる10~20gをコップ1杯の水で半量になるまで煎じて、毎食後3回に分けて飲むと、膀胱炎や妊娠浮腫などによるむくみに効果的です。

また、アケビの利用としては、丈夫なつるを用いて作るかご編などの工芸品も人気があります。

アケビの分布と自生地

ミツバアケビは北海道にもありますが、アケビ(五つ葉アケビ)は本州・九州に、ムベ(トキワアケビ)は関東以西より九州に分布しています。

低い山からやや高所にも自生しています。
あまり深い山には少ない。

アケビの採取時期

地方によっては、新芽を漬け物や保存食に広く扱われますが、どちらも春早くから採れます。
用途によっては、芽、葉は、多少遅くまで利用可能です。

花は芽より少し遅れ、実は秋口から採れ、ムベも同様です。
「木通」で有名なツルの乾燥ものは、夏から秋に採集して、薬用に利用します。


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