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大根
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大根の原産地は地中海沿岸から近東にかけての地域です。
日本へは中国を経て伝えられたと言われ、一説によると有史以前から栽培が行われていたらしく、日本書紀には「おほね」の名で登場しています。
大根の名は室町時代から使われていますが、春の七草で知られる「すずしろ」の別称もあります。
大根は料理用途が広く、日本人の嗜好に合っているためか、野菜の中で作付け面積、生産量ともにトップをきっています。
かつては、辛みのある白大根系が多かったが、辛みの少ない味を求める時代の流れと、平均して質の良いものがとれるため、宮重系の改良品種、耐病総太りをはじめとする青首大根が主流を占めるようになりました。
大根の栄養面においては、根はビタミンCに富み、特に皮近くの部分に多く含まれています。
ビタミンCの摂取を考えると生食に向くといえ、辛みの少ない品種が多くなった理由もうなずけます。
ただし、大根おろしにした場合、10分おくと15%、60分では30%といった具合にビタミンCが減少してゆくので、食べる直前にすりおろすようにすると良いでしょう。
大根はデンプンの分解酵素であるジアスターゼを多く含み、整腸作用があります。
また、ビタミンCやビタミンB2にも富み美肌効果があります。
大根の葉の部分も、鉄、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、カルシウムを豊富に含んでいるので、鮮度のいいものは捨てずに利用しましょう。
日本食品標準成分表より抜粋。
大根は生の時に辛みの強いものほど煮ると甘くなります。
品種や産地によって特質が異なりますが、季節を軸にして考えると、秋から冬にかけて出回るものは、水けも多く、甘みも強いので煮物に適しています。
春大根は細めでやわらかく、香りも甘みもほのかなので、大根おろしやもみ漬けなど、あまり火を必要としない料理に適しています。
夏大根は辛みが出て多少筋っぽさが目立ってきます。
また、ぬかみそ、たくあんなどの漬け物用には秋大根が多く使われます。
もっとも多く流通している品種で、首の緑色が目印です。
水分が多く甘みが強いの特徴です。
どんな料理にも使えます。
別名二十日大根とも呼ばれています。
サラダなどの生食用ミニ品種ですが、加熱するとホクホクして美味です。
もともとはタクアン用の品種で、白くて大型です。
煮崩れしないのが特徴です。
京野菜の一つで、丸型の大根です。
きめが細かく、おでんやふろふき大根など、煮物に向いています。